This Manとはどんな都市伝説?ほかにも夢にまつわる怖い都市伝説を紹介

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This Manとはどんな都市伝説?ほかにも夢にまつわる怖い都市伝説を紹介

インターネットで「This Man」と検索すると、やや太い眉に薄い笑みを浮かべた、特徴的な男の顔が描かれたスケッチ画像が出てきます。

2006年頃から、世界中の人々が「見たことのないこの男を夢で見た」と語り出したことで話題となったこの都市伝説。今回は「This Man」の正体に迫りながら、ほかにも夢にまつわる怖い都市伝説をご紹介します。

目次

「This Man」とは?〜世界中の夢に現れる謎の男〜

「This Man」の都市伝説の発端は、2006年にニューヨークの精神科医が「複数の患者が同じ顔の男を夢で見た」と報告したことから始まったとされています。その男の顔は絵として描かれ、”This Man”(この男)と名付けられました。

驚くべきことに、アメリカ、イギリス、インド、ブラジル、韓国…と世界各地の人々が「この男を夢に見た」と告白し始めたのです。顔を見たことはないはずなのに、なぜ皆が同じようにこの男を語るのか?

ネット上では次第に「夢の中に現れる共通の存在」「何かのメッセンジャー」「超常的な存在なのでは」など、さまざまな噂が飛び交うようになりました。

しかし…正体は「作られた都市伝説」だった

この不思議な現象には「真実」がありました。実はこの話、イタリアのマーケターであるアンドレア・ナテッラ氏が仕掛けたゲリラマーケティング(宣伝活動)だったことが判明しています。

「人はどこまで虚構を信じるか?」という目的で、This Manの顔画像を描き、架空の目撃談をネットにばらまき、興味を惹くストーリーとともに広めていったのです。

つまり、「This Man」は実在しない男。夢に出たという話も作られたもので、心理的な錯覚や暗示が人々の記憶に作用し、「見た気がする」と思わせたケースがほとんどでした。

とはいえ、この都市伝説が広まった過程は非常に巧妙で、「フェイクだとわかっていても不気味」という評価が今も続いています。

なぜ「This Man」はここまで拡散したのか?

「夢」という誰もが毎晩経験する世界が舞台になっている点も、この話がリアリティをもって受け止められた理由のひとつです。さらに、「見たことのない顔」なのに「どこか見覚えがある気がする」という記憶の曖昧さが人の心理を刺激します。

この現象は心理学で「既視感(デジャヴ)」や「記憶錯誤」と呼ばれるものとも近く、見る人によっては「自分の深層心理と関係あるのでは?」とさえ思わせるような、集合的無意識に触れる恐怖を演出していました。

「This Man」が映画化された!?

2024年、日本ではこの都市伝説をモチーフにしたホラー映画『THIS MAN』も制作されました。映画版では、This Manが「夢に現れると死ぬ」という設定に変化し、恐怖演出が強調されています。

これは元の都市伝説をベースに、日本独自の解釈と社会的風刺を織り込んだホラー作品で、連続変死事件と夢に出てくる眉のつながった男の関連性を描く内容になっています。主人公の女性やその家族の身にも恐怖が迫る展開で、劇場公開時には話題になりました。

なお、ストーリーや演出に対しては「怖くない」「完成度が低い」といった声が多く、低評価の声が集まりました。一方で、一部からは「奇妙でクセになる」「B級ホラーとして楽しめる」といったカルト的な評価もあり、好みが大きく分かれる作品となっています。

夢にまつわるほかの怖い都市伝説4選

「This Man」以外にも、夢をテーマにした都市伝説は数多く存在します。ここでは、その中でも特に不気味とされる4つをご紹介します。

次はあなたの番…?「猿夢」

2000年頃に「2ちゃんねる」に投稿された、夢の体験談がもとになった都市伝説です。

投稿主は、遊園地にあるような猿の電車に乗り込みます。すると「活けづくり」「えぐり出し」「ひき肉」といったアナウンスが流れ、その通りに乗客が次々と残酷な方法で消されていく…という恐ろしいストーリー。

夢から目覚めても、ある晩に同じ夢の続きを見てしまい、ついには自分の番に…。

この話を読むと自分の夢にも出てくると噂され、「検索してはいけない言葉」とも言われています。

夢が現実に…?「夢の結末」

「夢の結末」は、夢で見た出来事が現実で再現される“正夢系”の都市伝説です。

ある人がコンビニで暴漢に襲われる夢を見て、後日そのお店を訪れます。すると夢に出てきた男が本当に現れ、「夢と違うことをするな」と声をかけてきたという話。

現実と夢の境目があいまいになる恐ろしさが特徴で、「夢と同じように逃げたから助かった」などの体験談が語られています。「暴漢=異世界に引きずり込もうとする悪霊」との解釈も存在します。

何度も追いかけてくる恐怖「ばりばり」

夢の中の中学校に現れる、おかっぱ頭の少女の怪異「ばりばり」。

夢の中で人間に襲い掛かり、捕まると頭蓋骨を“ばりばり”と食べられるという恐怖体験から名付けられた都市伝説です。

ばりばりは校舎の外に出られないため、校門の外まで逃げれば助かります。しかし、何度も夢の中に現れ、逃げ方を学習してくるとも言われています。トイレの花子さんに似たビジュアルで、現代の“夢の怪異”として語られています。

謎の少女「ソウシナハノコ」

夢の中に出てくる謎の少女「ソウシナハノコ」にまつわる都市伝説です。

この怪異を知ってしまった人の夢には、事故でバラバラになった少女が現れ「小指を持ってきて」と指示されます。夢の中で指定の手順を間違えると、二度と現実に戻れないと言われる恐怖の都市伝説です。

助かる方法は、正しいルートで小指を見つけるか、「ソウシナハノコ」に隠された謎を解くことです。(逆から読んでみると…?)

まとめ

「This Man」は、マーケティングから生まれた架空の都市伝説でした。しかし、私たちが「夢」に抱く不思議さや恐怖、そして記憶の曖昧さが、リアルな怖さを引き立てています。

夢は心の鏡ともいわれますが、ときに、説明のつかない恐怖を映すこともあります。今夜あなたが見る夢に、もしかしたら…あの「This Man」の顔が、浮かび上がってくるかもしれません…。

この記事を書いた人

日本地図の真ん中あたりに生まれた昭和生まれ。
会社員を経て、さらに色々を経て、今は好きに生活してます。
休日は山歩きとコーヒー。怖がりのくせに“怖い話”がやめられない40代です。
そろそろ犬を飼いたい。

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