羽田空港には、知る人ぞ知る神社があることをご存じでしょうか。また、穴守稲荷神社には「呪いがある」「怖い言い伝えがある」といった噂もあり、気になっている方もいるでしょう。
本記事では、羽田空港にあった穴守稲荷神社の呪いと言われる噂の真相、期待できるご利益について詳しく紹介します。
羽田空港の神社がやばい?!
羽田空港には「羽田航空神社」と呼ばれる神社があります。一方、羽田空港と深い関わりを持つ穴守稲荷神社もあり、両者が混同されることも少なくありません。ここでは、羽田空港の神社が注目される理由と、2つの神社の違いについて紹介します。
羽田空港にあるのは「羽田航空神社」
羽田空港第1ターミナルには、羽田航空神社と呼ばれる神社があります。航空安全や旅行の無事を願う場所として知られ、空港を利用する人や航空関係者から信仰されています。空港内に神社があるという珍しさもあり、羽田空港の神社について関心を持つ人は少なくありません。
こうした珍しさから、ネット上では羽田空港の神社がやばいと注目されることもあります。
羽田航空神社と穴守稲荷神社は別の神社
羽田航空神社と穴守稲荷神社は、名前や場所の印象から混同されやすいものの、別の神社です。羽田航空神社は空港ターミナル内にありますが、穴守稲荷神社は現在、羽田空港の外に鎮座しています。
ただし、穴守稲荷神社は羽田空港が整備される以前からこの地域と深い関わりがあり、羽田の歴史を語るうえで欠かせない存在です。そのため、羽田空港と穴守稲荷神社が一緒に紹介されることも多くあります。
穴守稲荷の呪いとは?
穴守稲荷神社には、かつて羽田空港に残されていた大鳥居にまつわる呪いの噂があります。長年その場所に残り続けたことから、さまざまな逸話が生まれました。ここでは、「呪いの鳥居」と呼ばれるようになった経緯を詳しく紹介します。
大鳥居を撤去しようとすると事故が起きた?
穴守稲荷の呪いとして語られているのは、かつて穴守稲荷神社の参道に建てられていた大鳥居です。終戦後、羽田空港周辺は連合国軍に接収され、周辺住民は退去を余儀なくされました。
神社や周辺の建物も取り壊されましたが、大鳥居だけはその場所に残されたとされています。その後、大鳥居を撤去しようとした際にロープが切れて作業員がけがをしたほか、工事関係者の病死など不幸が続いたという話が広まりました。
こうした出来事が穴守稲荷神社の祟りと結び付けられ、「呪いの鳥居」と呼ばれるようになったといわれています。
羽田空港の中に大鳥居だけが残されていた
羽田空港が日本へ返還された後も、大鳥居は旅客ターミナル前の駐車場付近に残されていました。空港の拡張に伴って何度か移設や撤去が検討されたものの、長い間そのままの状態が続いたことも、簡単には動かせない鳥居というイメージを強めたようです。
ただし、鳥居が残された背景には、呪いの噂だけではなく、かつてこの土地で暮らしていた住民から保存を求める声があったことも関係しています。大鳥居は、強制退去によって故郷を離れた人々にとって、昔の羽田を伝える大切な存在でもありました。
1999年の移設は無事に完了した
長年その場所に残されていた大鳥居ですが、羽田空港の整備に伴い、1999年2月に現在の弁天橋付近へ移設されました。当時は移設すると再び事故が起きるのではないかと注目されたものの、作業は無事に完了しています。
現在も大鳥居は残されており、上部には「平和」の文字が掲げられています。そのため、穴守稲荷の呪いについては、過去の出来事から生まれた都市伝説として考えるのが自然でしょう。
現在では、羽田の歴史を伝える象徴的な建造物として親しまれています。
穴守稲荷のご利益
穴守稲荷神社は、商売繁盛や家内安全をはじめ、航空安全や旅行安全など幅広いご利益で知られています。さらに、奥之宮でいただける「御神砂」も有名です。ここでは、穴守稲荷神社で期待できる主なご利益について詳しく紹介します。
商売繁盛・千客万来
穴守稲荷神社は、商売繁盛や千客万来のご利益で知られています。御祭神は食物や産業に関わる神様とされる豊受姫命で、商売をしている人や事業の発展を願う人から信仰を集めてきました。
特に有名なのが、奥之宮でいただける「御神砂」です。昔、持ち帰った砂を庭にまいたところ、多くの客が訪れるようになったという伝承が残っています。そのため現在でも、商売繁盛や多くの人との良縁を願って御神砂をいただく参拝者がいます。
航空安全・旅行安全
羽田空港のすぐ近くにある穴守稲荷神社は、航空安全や旅行安全を願う人々からも信仰を集めています。かつて周辺に飛行学校があった頃、訓練生が初めて単独飛行を行う前に安全祈願へ訪れたという逸話も残されています。
その後、羽田が航空の拠点として発展したこともあり、航空関係者から厚く信仰されるようになりました。現在では、飛行機を利用する旅行者が出発前の安全祈願に訪れることもあり、空の安全を守る神社として親しまれています。
家内安全・厄除け
穴守稲荷神社では、家内安全や災難除け、厄除けなどのご利益も期待されています。家族が健康で穏やかに暮らせるよう願ったり、身の回りの災いを遠ざけたいときに参拝したりする人も少なくありません。
御神砂には願い事に応じた使い方が伝えられており、家内安全を願う場合は玄関口にまき、災いや厄を避けたい場合はその方角にまくとされています。穴守稲荷ならではの信仰として、現在まで受け継がれています。
開運招福・心願成就
開運招福や心願成就も、穴守稲荷神社の代表的なご利益の一つです。仕事や生活の運気を高めたいときや、自分の願いをかなえたいときに参拝する人もいます。境内には本殿だけでなく、千本鳥居の先にある奥之宮や稲荷山など複数の参拝スポットがあります。
御神砂も開運招福につながるものとして信仰されており、さまざまな願いを込めて持ち帰ることができます。羽田空港を利用する際に立ち寄り、旅の安全とあわせて開運を願うのもよいでしょう。
最後に
羽田空港周辺に残る穴守稲荷の呪いは、大鳥居の撤去をめぐる逸話などから広まった都市伝説とされています。一方で、穴守稲荷神社は商売繁盛や家内安全、航空安全など幅広いご利益で親しまれてきました。
怖い噂だけでなく、羽田の歴史を伝える神社として注目してみてはいかがでしょうか。










