世界一危険な島とも呼ばれる北センチネル島。外部との接触を拒み続ける先住民が暮らしており、許可なく近づくことはできません。では、北センチネル島はどこの国にあり、どのような人々が生活しているのでしょうか。
この記事では、島の場所や住民の特徴、危険とされる理由について詳しく紹介します。
世界一危険な島?!北センチネル島はどこの国でどんな人が住んでる?
北センチネル島は、外部との交流をほとんど持たない先住民族が暮らすことで知られる島です。島はどこの国に属し、住民はどのような生活を送っているのでしょうか。
北センチネル島はインドにある島
北センチネル島は、インド洋のベンガル湾に浮かぶアンダマン・ニコバル諸島の一つです。インドの連邦直轄領「アンダマン・ニコバル諸島」に属しており、インド本土からは1,000㎞以上離れています。
島の面積は約60平方㎞で、東京の山手線内側と同じくらいの大きさです。島の大部分は森林に覆われ、周囲にはサンゴ礁が広がっています。また、インド政府は北センチネル島を千寿民族の保護区域に指定しています。
島だけでなく、その周辺の海域も保護の対象とされています。
住んでいるのは先住民族「センチネル族」
北センチネル島に暮らしているのは、センチネル族と呼ばれる先住民族です。アンダマン・ニコバル諸島に古くから暮らしてきた民族の一つで、現在も外部社会との継続的な交流をほとんど持たずに生活しています。
そのため、センチネル族自身が自分たちを何と呼んでいるのかも分かっていません。また、使用している言語についても詳しいことは解明されておらず、現在も多くの謎が残されています。
人口についても正確な人数は把握されておらず、外部からの観察などをもとに推測されているのが現状です。
狩猟や漁、採集をしながら生活している
センチネル族は、島の自然を利用しながら狩猟や漁、採集を中心とした生活を送っています。弓矢を使って野生動物を狩ったり、浅瀬で魚を捕ったり、植物などを集めたりして食料を得ています。
また、木をくりぬいて作ったカヌーも使用しており、一般的なオールではなく長い棒を使って浅い海を移動します。島内には自分たちで作った簡素な小屋もあり、自然と密接に関わりながら暮らしています。
金属製の道具を使用している様子も確認されており、漂着物などを生活に取り入れているとの推測です。
センチネル族の人口は正確には分かっていない
センチネル族が現在何人暮らしているのか、正確な人数は分かっていません。島内に入って人口調査を行うことができないため、船や航空機などから確認できた人数をもとに推測されています。
インド政府は人口を約50人と推定していますが、ナショナルジオグラフィックでは50~200人程度とする推計も紹介されています。つまり、現在も島の内部や住民の暮らしには分かっていない部分が多く、センチネル族は世界でも特に外部との接触が少ない民族の一つといえるでしょう。
世界一危険な島?!北センチネル島はなぜ危ない?
北センチネル島は世界一危険な島と呼ばれることがあります。では、なぜそれほど危険な場所とされているのでしょうか。ここでは、センチネル族の行動や過去に起きた事件、島への接近が制限されている理由について詳しく紹介します。
外部から近づく人を弓矢や槍で追い払う
北センチネル島が世界一危険な島とされる大きな理由は、センチネル族が外部からやって来る人を強く拒んでいることです。過去にインド政府などが接触を試みた際にも、海岸から弓矢や槍を向けられることがありました。
2004年のスマトラ島沖地震後には、島民の安否を確認するために飛来したヘリコプターに向かって矢を放つ姿も確認されています。単に見知らぬ人を避けるという程度ではなく、自分たちの島へ近づく相手を追い返そうとする姿勢を長年示しているのです。
島に近づいて死亡した人もいる
北センチネル島では、実際に島へ近づいた人が死亡する事件も起きています。2006年には、ボートが流されて島へ漂着したインド人漁師2人がセンチネル族に殺害されました。遺体を回収するためにヘリコプターが派遣されましたが、島民から矢や槍を向けられたため、回収を断念しています。
また2018年には、キリスト教を布教しようと島への上陸を試みたアメリカ人宣教師ジョン・アレン・チャウ氏が死亡しました。こうした出来事からも、許可なく島へ近づくことが非常に危険であることが分かります。
外部の人を拒む背景には過去の出来事もある
センチネル族が外部の人を強く警戒するようになった背景には、過去の接触が影響している可能性があります。1880年には、イギリスの海軍将校モーリス・ヴィダル・ポートマンらが島民6人を島外へ連れ出しました。
そのうち高齢の男女2人は、島外で病気にかかり死亡したとされています。残された子供たちはその後、島へ戻されました。この出来事が現在のセンチネル族の態度にどこまで影響しているのかは断定できません。
しかし、外部との接触が島民にとって必ずしも良い結果をもたらさなかった歴史があることは確かです。
インド政府も島への接近を厳しく制限している
北センチネル島は、観光客が自由に訪れられる場所ではありません。インド政府は島と周辺海域を先住民族の保護区域に指定し、監視はするものの干渉しない方針を取っています。これは訪問者の安全を守るだけでなく、外部から持ち込まれる感染症からセンチネル族を守るためでもあります。
長期間にわたり外部社会と隔絶してきたことから、一般的な感染症への免疫が十分でない可能性もあります。そのため、島民の生活や文化、命を守る意味でも、外部の人がむやみに接触することは避ける必要があるでしょう。
最後に
北センチネル島はインドに属し、外部との接触をほとんど持たないセンチネル族が暮らしています。過去には島へ近づいた人が襲われた事例もあり、現在も接近は厳しく制限されています。
世界一危険な島として知られていますが、同時に先住民族の文化や生活を守るため、外部から干渉すべきではない場所でもあるでしょう。









