七夕の由来は怖い?ルーツはどこの国?短冊の色には意味があった!

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七夕の由来は怖い?ルーツはどこの国?短冊の色には意味があった!

7月7日の七夕といえば、織姫と彦星が年に一度だけ会えるロマンチックな行事ですよね。ところが、「七夕の由来は怖い」という話を耳にすることもあります。実際に成り立ちをたどると、明るいイメージとは異なる一面も見えてきます。この記事では、七夕の由来が怖いと言われる理由やルーツの国、短冊の色に込められた意味を解説していきます。

目次

七夕の由来が怖いと言われる4つの理由

楽しい行事のイメージが強い七夕ですが、その成り立ちには、少し切なく神秘的な話も残されています。ここでは、七夕の由来が怖いと言われる代表的な4つの理由を見ていきましょう。

織姫と彦星は罰で引き離されていた

七夕伝説に登場する織姫は機織りの名手、彦星は働き者の牛飼いでした。天帝のすすめによって結婚した二人でしたが、夫婦になると一緒に過ごすことに夢中になり、仕事をしなくなってしまいます。

それに怒った天帝は、二人を天の川の両岸へ引き離しました。織姫が悲しんだため、真面目に働くことを条件に、年に一度だけ会うことを許したと伝えられています。

現在では美しい恋物語として親しまれていますが、その始まりは、仕事を怠けた二人に与えられた厳しい罰だったのです。

雨が降ると二人は会えないと伝えられている

七夕の日に雨が降ると、天の川の水かさが増し、織姫と彦星は会えなくなるという伝承があります。

一方で、カササギが翼を広げて橋を作り、二人を会わせてくれるという物語も伝えられてきました。また、七夕に降る雨を、二人が流す涙に見立てて「催涙雨(さいるいう)」と呼ぶこともあります。

年に一度の再会が天候にも左右されるという、ロマンチックなだけではない切なさの残る物語です。

神様を待つ少女「棚機津女」の伝承

日本には古くから、「棚機津女(たなばたつめ)」と呼ばれる女性が神様を迎えたという信仰の伝承が残っています。

棚機津女は、水辺に設けられた機屋にこもり、「棚機」と呼ばれる織り機で神様に供える布を織りました。完成した布を捧げ、村の穢れを祓ったり、豊作を願ったりしたと考えられています。

水辺の建物に一人でこもり、布を織りながら神様の訪れを待つという儀式は、現代の感覚では神秘的で、少し怖く感じられるかもしれません。ただし、棚機津女が生贄にされたという確かな記録はありません。七夕の由来が怖いとされることがありますが、人身御供の風習と直接結びつけるのは避けた方がよいでしょう。

七夕飾りを水に流す風習があった

かつての七夕には、笹竹や飾りを川や海へ流す風習があり、地域によって「七夕流し」「七夕送り」などと呼ばれていました。

水には穢れを洗い流し、人々を清める力があると考えられていたためです。飾りを流す行為には、願いを天へ届けるとともに、災いや穢れを遠ざける意味も込められていたとされています。

願い事を楽しむ現在の七夕とは異なり、昔の七夕には、神様への祈りや穢れを祓う厳かな側面もあったのです。なお、現在は環境保護や安全上の理由から、笹や短冊を川へ流すことは避け、地域のルールに従って処分しましょう。

七夕のルーツはどこの国?答えは中国

日本の夏の風物詩として定着している七夕ですが、主なルーツは中国にあります。中国から伝わった星の伝説や行事に、日本古来の棚機津女の信仰が結びつき、現在の七夕へと発展していきました。

はじまりは中国の星の伝説と乞巧奠

七夕の物語のもとになったのは、中国に伝わる「牛郎織女(ぎゅうろうしょくじょ)」の伝説です。牛飼いの牛郎と機織りの織女が天の川を隔てて年に一度だけ会う物語で、織姫と彦星の原型となりました。

牽牛星と織女星の記述は、中国最古の詩集『詩経』にも見られます。ただし、この時点では、二つの星が年に一度会う恋人や夫婦として描かれていたわけではありません。その後、星が男女の姿に置き換えられ、再会の物語へと発展したと考えられています。

さらに中国では、織女にあやかって機織りや裁縫の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」という行事もありました。この伝説と乞巧奠が、七夕の大切なルーツです。

奈良時代ごろに日本へ伝わった

中国の星の伝説や乞巧奠は、奈良時代ごろに日本へ伝わったとされています。当初は、宮中で詩歌や裁縫などの上達を願う行事として行われていました。

その後、日本古来の棚機津女の信仰と結びつきます。「七夕」と書いて「たなばた」と読むのも、神様へ捧げる布を織った「棚機」に由来するという説が有力です。

江戸時代になると七夕は庶民にも広まり、笹竹に短冊や飾りをつるす現在に近い形が定着していきました。

短冊の色に込められた意味とは

七夕飾りの定番といえば、色とりどりの短冊です。現在は好きな色の短冊に自由に願い事を書きますが、もともとの短冊には基本となる5つの色がありました。それぞれの色には意味があるので、願い事に合わせて選ぶのも楽しみ方の一つです。

五色のもとは中国の陰陽五行説

短冊の基本となる5色は、中国の「陰陽五行説」に基づいています。自然界のあらゆるものは木・火・土・金・水の5つの要素から成るという考え方で、人が大切にすべき「仁・礼・信・義・智」という五つの徳とも結びつけられてきました。

•       青(緑):木・仁=思いやり・成長

•       赤:火・礼=感謝・礼儀

•       黄:土・信=信頼・誠実

•       白:金・義=正しさ・決意

•       黒(紫):水・智=学問・知恵

日本では黒の代わりに紫、青の代わりに緑が使われることもあり、青・赤・黄・白・紫の五色を見かけることが多いでしょう。

願い事に合わせた色の選び方

短冊の色の意味を知ると、願い事を書く時間がさらに楽しくなります。自分自身の成長や周囲への思いやりを願うなら青や緑、家族や身近な人への感謝を表すなら赤が合います。

友人や仕事仲間との信頼関係を大切にしたい場合は黄、目標を最後までやり遂げたい場合は白がよいでしょう。勉強や資格試験など、知識に関する願いには紫が向いています。

ただし、特定の色を選べば願いが叶いやすくなるというわけではありません。五色の意味を参考に、自分の願いに合う色を選んでみてくださいね。

七夕が現在の星祭りになるまで

七夕は初め、宮中を中心に機織りや裁縫、詩歌などの上達を願う行事として行われていました。

やがて寺子屋で学ぶ子どもたちが文字の上達を願って短冊を書くようになり、願いの内容も健康や仕事、家族の幸せなどへ広がりました。長い年月をかけて、現在の明るい星祭りへと変化していったのですね。

まとめ

七夕の由来が怖いと言われる背景には、罰で引き離された織姫と彦星の物語や、神様を迎えた棚機津女の伝承、飾りを流して穢れを祓った風習がありました。ルーツである中国の伝説と日本古来の信仰が重なって、今の星祭りが生まれています。今年の7月7日は、願いに合う色の短冊を選びながら、夜空を見上げてみてくださいね。

この記事を書いた人

日本地図の真ん中あたりに生まれた昭和生まれ。
会社員を経て、さらに色々を経て、今は好きに生活してます。
休日は山歩きとコーヒー。怖がりのくせに“怖い話”がやめられない40代です。
そろそろ犬を飼いたい。

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