アンパンマンには、「ジャムおじさんが黒幕」「最終回で主人公が死ぬ」といった、子ども向け作品とは思えない噂があります。『アンパンマンのマーチ』の歌詞が怖い、という話もありますが、どこまで本当なのでしょうか?
この記事では、アンパンマンの怖い都市伝説や裏設定を取り上げ、公式設定や原作者の言葉と照らし合わせてみます。
アンパンマンの怖い都市伝説2選
アンパンマンの登場人物や、最終回にまつわる都市伝説を見ていきましょう。
①ジャムおじさんとばいきんまんには秘密の関係がある?
「ばいきんまんは、ジャムおじさんが作った失敗作だった」という都市伝説があります。
ジャムおじさんが最初に作った「ジャムぱんまん」は失敗して捨てられ、腐ったあとに命が宿ってばいきんまんになったのだとか。
宿敵同士が、同じジャムおじさんから生まれたという筋書きは驚きですよね。ただし公式では、ばいきんまんはアンパンマンを倒すためにバイキン星から来たキャラクターだと紹介されているため、信憑性は薄いでしょう。
②アンパンマンの怖い最終回
「最終回でアンパンマンが死ぬ」という都市伝説があります。噂の筋書きでは、ばいきんまんが最終形態に進化。アンパンマンも「元気1000倍」の力で立ち向かいますが、激闘の末に二人とも命を落としてしまうのだとか。この噂は2017年にSNSで広まりました。
いつもの「元気100倍」を超える展開は衝撃的ですよね。ただし、これはネット上で語られる架空のストーリーです。公式の最終回ではなく、アニメも現在まで放送が続いています。
都市伝説と間違えやすいアンパンマンの裏設定4選
都市伝説と思われる話の中には、公式サイトで確認されている設定もあります。以下は噂ではなく、れっきとした作品の設定です。
①チーズはばいきんまんの手下説
ジャムおじさんのパン工場に住んでいるめいけんチーズには意外な事実がありました。初期の漫画版では、チーズはばいきんまんがアンパンマンを倒すために連れてきた犬だったのです。ところが、バタコさんに食べ物のチーズをもらい、すっかり懐いてパン工場の仲間になったというエピソードがあります。
一方、テレビアニメでは、森でおなかをすかせていたチーズをアンパンマンが助けています。ばいきんまんの手下だったという過去は漫画版のみの設定で、アニメには出てきません。
②ジャムおじさんとバタコさんは妖精
ジャムおじさんとバタコさんは人間に見えますが、公式サイトでは「妖精」と説明されています。そもそもアンパンマンの世界には人間がいないそうです。
また、2人はパン工場で一緒に暮らしているため、親子や親戚だと思う人もいるかもしれませんが、血縁関係はありません。都市伝説として紹介されがちですが、公式が明かしている意外な事実です。
③ドキンちゃんとしょくぱんまんの恋は叶わない?
しょくぱんまんが大好きなドキンちゃん。二人の恋の行方は気になるところです。
とあるインタビューで「ドキンちゃんとしょくぱんまんは結婚しますか?」との質問に、やなせたかし先生が「しません。所詮パンと菌です。」と答えています。これが事実だとすると、ドキンちゃんが可哀想ですね。
なお、公式Q&Aでは「この後どうなるかは、みなさんで見守ってあげてください」と記載されているため、どうやら絶対に結ばれないと決まってはいないようです。
④初期のアンパンマンはただのおじさん?
なんと初期のアンパンマンは、あんパン顔ではなく、小太りのおじさんでした。
やなせたかし先生によると、アンパンマンという名前が初めて登場したのは、1960年代のラジオコント。どんな内容だったかは本人もほとんど覚えていないそうです。
姿を確かめられるのは、1969年10月号の雑誌『PHP』に掲載された短編童話。マントで空を飛び、おなかをすかせた子どもたちにあんパンを配ります。物語の終盤には、戦時中に飛行機と間違えられて撃ち落とされる場面もあるとか。今のアンパンマンからは想像しにくい話です。
『アンパンマンのマーチ』の歌詞は怖い?
『アンパンマンのマーチ』の歌詞が実は怖いという噂がありますが、本当なのでしょうか?
歌詞が怖いと言われる理由
『アンパンマンのマーチ』の歌詞は、明るいメロディーと裏腹に、生きる目的や心の痛みに触れています。アンパンマンは小さい子ども向けというイメージが強いため、急に重い話を投げかけられたようで驚くかもしれません。
ただし実際は、暗い出来事だけを並べた内容ではありません。つらいことがあっても、何を大切にして生きるのか。大人になって聴くと、子どもの頃とは違う言葉が耳に残る歌です。
作者・やなせたかしが語った歌詞の意味
やなせたかし先生は、主題歌を子どもに受けるように書いたのではなく、自分の思いをそのまま歌詞にしたと著書で語っています。
生き方を問う内容は幼児向けには珍しいかもしれない。それでも、子どもには子どもなりの考えがあり、歌の本質を受け止められるという考えで作られたようです。実際、悲しいときに勇気づけられた、という高校生からの反応が新聞に載ったこともあります。
そのため、『アンパンマンのマーチ』は怖い歌というわけではありません。
戦死した弟への歌という説は本当?
『アンパンマンのマーチ』は、やなせたかし先生が戦争で亡くなった弟に捧げた歌だという噂もあります。
弟の戦死は事実ですが、やなせたかし本人は、弟に捧げるつもりで『アンパンマンのマーチ』を書いたわけではないと著書で説明しています。一方で、弟と最後に交わした言葉が深く残っていたとも振り返っています。
『アンパンマンのマーチ』作詞の目的が、弟への献歌というわけではなかったようです。
まとめ
アンパンマンの都市伝説を調べると、怖い噂から意外な設定まで出てきます。「ジャムおじさんたちが妖精」「初期の漫画ではチーズがばいきんまんの手下」といった、嘘のようで本当の話もありました。
『アンパンマンのマーチ』も、やなせ先生の言葉を知ってから聴くと、少し違って聞こえるかもしれません。子どもの頃に見ていたアンパンマンを、また見返したくなりますね。










